どうも、未経験からインフラエンジニアとなり約6年となる、わかやまゆうやです。
「AWSエンジニアを目指すために、必要な資格って何なのだろうか?」
「未経験からでもAWSエンジニアは目指せるのか?」
今回は、そんな疑問に対して解説していきます!
AWSと聞くと、かなり専門性の高い知識が要求されハードルがかなり高いんじゃないか?というイメージがあるかもしれません。
専門性は高いですが、AWSの分野はとても幅広いですよ。
さらに、AWSエンジニアになるために資格を武器にすれば、キャリアチェンジにも大いに役立ちますよ!
AWSの資格について一緒に考えていきましょう!
そもそもAWSエンジニアって何?
最初にAWSエンジニアについて説明しておきますね。
AWSは「Amazon Web Services」の略で、アマゾンが提供するクラウドのサービスです。
それらのインフラ環境の構築などを行うのが、AWSエンジニア。
AWSエンジニアの需要は、AWSを含めたクラウド市場が拡大していることを背景に、年々増加していますよ!
日本国内だけでも、2018年度には2兆円弱だったクラウド市場は、2024年度には5兆円を超えていく予測が出されています。
画像出典:国内クラウド市場の実績と予測/MM総研(https://bit.ly/38uM8Is)
まさに、右肩上がりの分野ですね。
さらに、世界のクラウド市場は、「アマゾン(AWS)」、「マイクロソフト」、「Google」が上位3社ですが、AWSはその中でもトップのシェア率です。
だからこそ、AWSエンジニア人材は需要が高いというわけですよ!
AWS認定資格にはどんなものがある?
AWS資格には認定資格というものが存在しますよ。
これはAWSのスキルを証明するために、AWSが公式で認めている資格。
AWS資格の全体像を図でみると、こんな感じです。
画像出典:利用可能な AWS 認定一覧(https://aws.amazon.com/jp/certification/?nc2=sb_ce_co)
初級:基礎コース
中級:アソシエイト
上級:プロフェッショナル
専門:専門知識
資格によっても学ぶ内容はさまざまですが、まずは一通りどんなAWS資格があるのかを確認しておきましょう。
詳しくは以下でご紹介しますね。
初級レベル
資格の取得難易度別に紹介していきますね。
まずは、AWS初級レベルの資格です。
AWS認定クラウドプラクティショナー
「AWS認定クラウドプラクティショナー」は、初学者でもとっつきやすい形で入門編的な位置づけで扱われる資格ですよ。
AWSのサービスにどんなものがあって、どのような機能があるのかについての知識が問われます。
出題内容 | ・テクノロジー領域 ・クラウドの概念について ・セキュリティ ・請求と料金について |
学習時間の目安 | 40~50時間 |
合格ライン | 1000点満点のうち、700点以上で合格 |
中級レベル
次に中級レベルのAWS資格です。
このレベル感では、3つ資格をご紹介します。
AWS認定 デベロッパー
「AWS認定 デベロッパー」は、AWS上のアプリケーション開発に関する知識が問われます。
アプリケーション開発に関する知識を持っている方であれば、比較的理解しやすい内容かもしれません。
出題内容 | ・デプロイ ・:セキュリティ ・:AWSのサービスによる開発 ・リファクタリング ・モニタリングとトラブルシューティング |
学習時間の目安 | 40~60時間 |
合格ライン | 72%以上の正答率で合格(計65問出題) |
AWS認定ソリューションアーキテクト(アソシエイト)
「AWS認定ソリューションアーキテクト(アソシエイト)」は、システム設計に関する内容が中心。
難易度も中級レベルとしていますが、この資格に関する情報は世の中に広く出回っており、最初にAWSの基礎を理解する上でも取り組みやすい難易度だと思います。
出題内容 | ・弾力性に優れたアーキテクチャの設計 ・高性能アーキテクチャの設計 ・セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計 ・コストを最適化したアーキテクチャの設計 |
学習時間の目安 | 40~50時間(1年以上のAWSクラウド経験を推奨) |
合格ライン | 1000点満点のうち、720点以上で合格 |
AWS認定 SysOps アドミニストレーター
「AWS認定 SysOps アドミニストレーター」は、AWSの実際の運用に関する知識が問われる資格です。
システムを管理する立場で必要とされる、アカウントやセキュリティの管理など、総合的な範囲の理解が必要ですね。
これは、実務での経験がないと理解は難しいかもしれません。
出題内容 | ・高可用性について ・レポート、モニタリング ・展開、プロビジョニング ・自動化、最適化 ・セキュリティ ・ネットワーク ・データ管理、ストレージ |
学習時間の目安 | 30~50時間(1年以上のAWSクラウド経験を推奨) |
合格ライン | 1000点満点のうち、720点以上で合格 |
スポンサーリンク
上級レベル
ここからは、上級レベルです。
このレベルまでくると、かなりプロフェッショナルな難易度に近づきますよ。
AWS認定ソリューションアーキテクト
「AWS認定ソリューションアーキテクト」は、自社運用のサーバとクラウドを接続するといった部分や、大規模なシステムを移行する知識を問われます。
AWSについての幅広い分野を把握しておく必要がありますよ。
出題内容 | ・動的なスケーラビリティ ・高可用性 ・フォールトトレランス ・信頼性を備えたアプリケーションの設計 ・デプロイ ・要件にもとづくAWSサービスの選択 |
学習時間の目安 | 40~50時間(2年以上のシステム管理・運用経験者を推奨) |
合格ライン | 75%以上の正答率で合格(計75問出題) |
AWS認定 DevOps エンジニア
「AWS認定 DevOps エンジニア」は、アプリケーションをサーバ上に設置・展開する作業や、デバックと呼ばれるプログラムのバグや欠陥を発見して取り除く工程についての知識が必要となります。
その他にも、セキュリティ面での内容、組織の管理体制などにも触れられるので、開発だけではなく、実運用の経験がある人でないと合格は難しいとされる資格ですね。
出題内容 | ・SDLC のオートメーション ・構成管理と Infrastructure as Code ・モニタリングとロギング ・ポリシーと標準のオートメーション ・インシデントとイベントへの対応 ・高可用性、耐障害性、災害対策 |
学習時間の目安 | 50~70時間(2年以上のシステム管理・運用経験者を推奨) |
合格ライン | 75%以上の正答率で合格(計75問出題) |
その他の専門資格
その他にも、AWS認定資格には「専門資格」というカテゴリーが存在しますよ。
これもレベル的にはかなり高く、合格には相当な知識と経験値が必要とされる資格ばかりです。
AWS認定 データ分析
「AWS認定 データ分析」は、その名の通りデータの分析に関する知識が必要とされる資格です。
その他、データの保管やそれにかかるコストの把握などの分野も含まれますね。
AWSについての幅広い分野を把握しておく必要がありますよ。
出題内容 | ・収集 ・ストレージとデータ管理 ・処理 ・分析と可視化 ・セキュリティ |
学習時間の目安 | 40~50時間(2年以上の分析ソリューション設計、構築、保護、および保守を行った経験者を推奨) |
合格ライン | 1000点満点のうち、750点以上で合格 |
AWS認定 機械学習
「AWS認定 機械学習」は、AWSに関する知識はもちろんのこと、機械学習に関する理解もそれなりに必要とされます。
そのため、AWSの知識がある程度たまっている状態で、さらに機械学習の分野にもスキルを伸ばしたい方向けの内容ですね。
出題内容 | ・データエンジニアリング ・探索的データ分析 ・モデリング ・機械学習の実装とその運用 |
学習時間の目安 | 40~50時間(AWSクラウドでの機械学習 (ML)/深層学習ワークロードの開発、アーキテクチャ設計、実行において 1 年以上の実践経験を推奨) |
合格ライン | 1000点満点のうち、750点以上で合格 |
AWS認定 データベース
「AWS認定 データベース」は、2020年からスタートした比較的新しい認定資格です。
データベース上におけるサービスに関する知識が必要とされますよ。
現在では複数の種類のデータサービスが存在するため、それぞれの使い分に関する理解も必要です。
出題内容 | ・ワークロード固有のデータベース設計 ・デプロイと移行 ・マネジメントとオペレーション ・モニタリングとトラブルシューティング ・データベースセキュリティ |
学習時間の目安 | 40~60時間(AWS クラウドベースでのリレーショナルデータベースおよび NoSQLデータベース に関する2年間の実践的な経験を推奨) |
合格ライン | 1000点満点のうち、750点以上で合格 |
AWS認定 高度なネットワーキング
「AWS認定 高度なネットワーキング」は、ネットワークの中でも、さらに踏み込んだ知識が要求される資格です。
AWSの知識に加えて、VPNと呼ばれる仮想のプライベートネットワークに関する内容なども含まれますよ。
出題内容 | ・ハイブリッド IT ネットワークアーキテクチャの大規な設計お よび実装 ・AWS ネットワークの設計と実装 ・AWS タスクのオートメーション ・アプリケーションサービスとのネットワーク統合の構成 ・セキュリティとコンプライアンスの設計と実装 ・ネットワークの管理、最適化、トラブルシューティング |
学習時間の目安 | 60~80時間(ネットワークソリューションのアーキテクチャの設計と実装において5年間の実践的な経験を推奨) |
合格ライン | 1000点満点のうち、750点以上で合格 |
AWS認定 セキュリティ
「AWS認定 セキュリティ」は、AWSのセキュリティに関すること、暗号化の知識などが求められます。
セキュリティを守るための法的な扱いや、ネットワークに関する項目も出題範囲に入りますね。
出題内容 | ・インシデントへの対応 ・ログ記録とモニタリング ・インフラストラクチャのセキュリティ ・アイデンティティ管理とアクセス管理 ・データ保護 |
学習時間の目安 | 50~70時間(セキュリティソリューションの設計と実装における5 年間のITセキュリティの経験、およびAWSワークロードの確保に関する2年間の実践的な経験を推奨) |
合格ライン | 1000点満点のうち、750点以上で合格 |
スポンサーリンク
AWS認定資格を取得するメリットは?
AWS認定資格はさまざまな種類がありますが、取得するメリットについても押さえておきましょう。
大きくは2つメリットがあると思っています。
・AWS関連の知識を総合的に学習できる
AWS認定のスキルを保有していることの証明
1つ目のメリットは、「AWS認定のスキルを保有していることの証明」になること。
AWSという専門的な分野を扱うにあたって、やはり認定とされている資格をもっていることは一定の評価に値します。
専門的になればなるほど、その人がどの程度の知識をもっているかが見えにくくなるため、こうした認定資格は効果的ですね。
AWS関連の知識を総合的に学習できる
2つ目のメリットは、「AWS関連の知識を総合的に学習できる」という点ですね。
AWSの知識を総合的に知ることでどんなメリットがあるかというと、実務仕事の時に全体のイメージが掴めている分、それぞれの作業が理解しやすいです。
特に初学者の場合には、入門編的な資格を学習しておくことで、その後のスキルアップや実務の際にスムーズに進められますよ!
未経験者なら、まずどの資格を目指せば良い?
たくさんのAWS資格がある中で、「一体どれを選べば良いだろう?」と迷ってしまいますよね。
これからAWSのエンジニアを目指したいという方に向けては、僕は「AWS認定ソリューションアーキテクト」をおすすめしますよ!
なぜこの資格がおすすめかというと、以下の2点の理由からです。
②:AWSに関して一通りの知識をバランスよく学習することができる。
この資格はAWS初学者の人でも、しっかりと学習すれば取得できるレベル感。
ですが難易度がものすごく低いわけでもなく、AWSのサービスをお客様に提供するにあたって必要な知識がバランスよく身に付きます。
さらに未経験者がこの資格をもっていることで、AWSの一定以上の知識を企業側から評価してもらえますよ。
以下の記事内でもこの資格の話題を取り扱っているので、参考にしてみてください。
未経験からでもAWSエンジニアを目指すことはできるのか?
「そもそも、未経験からでもAWSエンジニアは目指せるのか?」
専門的な分野だからこそ、そう考えてしまいますよね。
ですが、結論から言うと、未経験からでもAWSエンジニアは目指せます!
実際に僕自身も未経験のところから、AWSの案件を受注するところまでいけました。
また、AWSエンジニアを目指すルートは、いくつかパターンがあります。
②プログラマの経験をしてから、AWSエンジニアを目指すルート
③インフラエンジニアの経験をしてから、AWSエンジニアを目指すルート
自分に合ったルートを見つけてAWSを未経験から目指すことは十分に可能ですよ。
さらに詳しく知りたい方は以下の記事でも解説しています。
需要の高いAWSエンジニアを目指してみましょう!
AWSエンジニアを目指すための資格について、お伝えしてきました。
AWS資格にはさまざまな種類がありますが、自分の目標に合わせて資格を取得することで、キャリアチェンジやキャリアアップに繋げることができますよ。
・認定資格が存在していて、スキルの証明になる。
・未経験からでも挑戦できる資格があり、転職にも活用できる。
・未経験者には、「AWS認定ソリューションアーキテクト」の取得がオススメ。