CGエンジニア検定は、前期と後期で年に2回行われる試験です。回数が少ないだけに、落ちてしまうと次の機会は半年後となります。
できれば早めに欲しいけど、一発合格は無理かな?なんて迷っていませんか。
こちらのページでは、CGエンジニア検定について、
- 合格率や難易度など受験前に知っておきたいこと
- CGエンジニア検定に一発合格するための勉強法
といったところを詳しく解説します。
こちらの記事を読めば、効率よくCGエンジニア検定に向けての勉強ができて、一発合格を目指すことができます。
CGエンジニア検定を受ける前に知っておきたいこと
CGエンジニア検定を攻略するには、まず検定の概要をしっかりと把握しておきましょう。
CGエンジニア検定は7月と11月
CGエンジニア検定の試験は年に2回。
2021年は
- 前期:7月11日(日)
- 後期:11月28日(日)
にそれぞれ実施されます。
なお、申込期間は
- 前期:4/1~6/4
- 後期:9/1~10/22
となっています。
CGエンジニア検定の種類
CGエンジニア検定には、
- ベーシック
- エキスパート
のふたつのレベルがあり、ベーシックでは基本知識を、エキスパートでは、専門知識や応用力などを測る内容となっています。
それぞれの参考問題というのが公式で公開されていますので、各レベルがどれくらいの難易度なのか、実際に目で見てチェックしてみて下さい。
受験料はベーシックが5,600円、エキスパートは6,700円となっています。
CGエンジニア検定の合格率
2020年の前期はコロナウィルス感染拡大防止で中止となりましたが、2020年後期は実施されていて、各期の合格率は以下の通りとなっています。
2020年後期 CGエンジニア検定の合格率
- ベーシック 65.57%
- エキスパート 36.30%
2019年後期 CGエンジニア検定の合格率
- ベーシック 62.03%
- エキスパート 27.16%
2019年前期 CGエンジニア検定の合格率
- ベーシック 60.85%
- エキスパート 36.64%
CGエンジニア検定 学生と社会人の平均合格率
こちらは、高校生・専門学校と大卒・社会人に分類したうえでの平均合格率です。
【ベーシック】
- 高校 50%
- 専門学校・大卒 65%
- 社会人 80%
【エキスパート】
- 高校 25%
- 専門学校・大学 40%
- 社会人 55%
となっています。
ベーシックで合格率50%以上、エキスパートで合格率25~40%前後で推移しているのがわかります。
CGエンジニア検定の難易度
ここまでの合格率を見てもわかるとおり、CGエンジニア検定は高校生でもやるべきことをやれば十分に合格可能な難易度となっています。
ベーシックは、毎年の合格率が60%超となっており、難易度としてはやさしいレベルと言えるでしょう。
専門知識や応用が必要となってくるエキスパートでも社会人の平均合格率が55%ですので、ポイントを押さえて勉強を進めていけば、一発合格も狙うことができるはずです。
CGエンジニア検定の出題
CGエンジニア検定は、マークシート方式の4択問題のみで、記述問題はありません。
出題数はベーシックもエキスパートも10問。
ベーシックは60分、エキスパートは80分で10問の問題を解くことになります。
合格基準点は年度によって若干の変動はあるものの、100点満点で、70点となっています。
CGエンジニア検定の出題範囲
続いてCGエンジニア検定での出題範囲について見ていきましょう。
CGエンジニア検定 ベーシックの出題範囲
CG技術の基礎知識を中心に問われる内容となっています。
- ディジタルカメラモデル
- 画像の濃淡変換とフィルタリング処理
- モデリング
- レンダリング
- アニメーション
- システムと規格
- 関連知識(知的財産権と情報セキュリティなど)
CGエンジニア検定 エキスパートの出題範囲
CG技術の専門的な知識から応用能力を問われる内容となっています。
- CGとディジタルカメラモデル
- 座標変換とパイプライン
- モデリング
- レンダリング
- アニメーション
- 画像処理
- 視覚に訴えるグラフィックス
- CGシステム
- 知的財産権
- 関連知識(CGの歴史など)
検定では10問と問題数が少ないのですが、範囲はこのように広いので、合格基準点70点をクリアするためには、効率よく学習を進めていく必要があります。
CGエンジニア検定の受験資格
CGエンジニア検定を受験するための条件はありません。
年齢も関係なく、誰でも受験可能です。
また、べーシックを受けずにいきなりエキスパートに挑戦することも可能です。
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CGエンジニア検定に一発合格するための勉強法
公式テキストで効率よく学習せよ
CGエンジニア検定では、この検定を実施しているCG-ARTSが公式テキストと問題集を販売しています。このテキストは、検定だけでなく、今後仕事をしていくうえでもバイブルとして持っておきたい充実した内容となっています。
効率よく勉強するのに最適なテキストと問題集が公式で入手できるので、教材で迷う必要がないのは嬉しいですね。
ベーシックの公式テキスト
ベーシック向けの公式テキストは「ビジュアル情報処理 -CG・画像処理入門-」です。
CGの基礎と画像処理の基礎が、初心者にもわかりやすく一冊にまとめられています。
エキスパートの公式テキスト
エキスパート向けの公式テキストは「コンピュータグラフィックス」です。
CGソフトウェア開発における理論や手法を豊富な事例とともにわかりやすくまとめた一冊となっています。
ベーシック・エキスパート共通の問題集
ベーシックとエキスパートに共通の公式問題集「CGエンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集」には、それぞれのレベルの練習問題が3回分ずつ掲載されています。
この問題集は、過去問を再編したものですので、繰り返し問題を解くことでより確実に合格に近づくことができます。
CGエンジニア検定は過去問を使い倒せ
CGエンジニア検定では、公式テキストと公式問題集を繰り返し勉強をすることで、無駄なく勉強ができます。
テキストばかり読んでいても、問題を確実にクリアしていくのは難しいです。一度おおまかに読み流したら、問題集と合わせてテキストで理解を深めるようにしていきましょう。
最初はわからなくても、問題を解いて、答えや解説を見て、そしてテキストに戻るといった手順を繰り返すうちに、解き方のコツなどもわかってきます。
さらに、公式サイトでは、過去問と回答も公開していますので、実際に行われた問題を時間内で解く練習などに活用すると良いでしょう。
CG-ARTSの検定は、CGエンジニア検定だけでなく、他の4種の検定を含めた問題が1冊の問題冊子となっています。
第1問は共通問題で、あとは各検定の問題を解いていくスタイルとなっていますので、当日になって戸惑わないようにこういったところもしっかり事前にチェックしておきましょう。
CG-ARTS検定を複数まとめて受験するという選択肢
ちなみに、CG-ARTSの検定では、CGエンジニア検定の他に
- マルチメディア検定
- CGクリエイター検定
- Webデザイナー検定
- 画像処理エンジニア検定
の4つの検定があります。
全部で5つの検定があるのですが実はこれ、午前にベーシックを2つ、午後にエキスパートを2つ、合計で最大4つの検定をまとめて受験することも可能です。
年に2回の試験ですから、余裕がありそうならチャレンジしてみてもいいですね。
さらに、CG-ARTS検定のエキスパートレベル、ふたつ以上の組み合わせに応じて、別途有料(3,300円)となりますが、「CG-ARTSマイスター」という認定を受けることができます。
CGエンジニア検定の場合なら、
- CGクリエイター検定との組み合わせで「CGマイスター」
- 画像処理エンジニア検定との組み合わせで「エンジニアリングマイスター」
の認定を受けられます。これらの検定は必ずしも1回の試験で受けなくても合格を勝ち取れば組み合わせ可能です。
さらなる上を目指す方はこういったことも頭に入れておくといいですね。まずは着実にCGエンジニア検定合格を目指して、学習を進めましょう。