どうも、インフラエンジニア5年目のわかやまゆうやです、
未経験からエンジニアを目指すなら、最初に目標としたい資格のひとつ「CCNA」。
この試験を受けるにしても、具体的にどういった資格なのか、どれくらいのレベルが必要なのか、といったことがわからないままではなかなか前に進めませんよね。
そこで今回は、
- CCNAの難易度レベルはどれくらい?合格率ってどうなの?
- シスコ技術者認定「CCNA」について
- CCNAとCCNPの違いは?
といった内容を解説していきます。
CCNAは世界共通基準でネットワーク技術を証明してくれる資格。合格すればスキルアップにはもちろん、就職や転職でも専門知識を持っているという有利なポイントにもなるのです。
そんな疑問や不安を解決するためにも、早速CCNAの資格についてチェックしていきましょう。
CCNAの難易度はどれくらい?
CCNAは、未経験者や新人エンジニアが多く挑戦する資格としても知られています。
CCNAの試験は1998年に日本語試験が初めて行われました。開始当初の難易度はそれほど高くなかったようです。
ですが、バージョンの改定があるたびに難易度がかなり高くなっています。
公式では合格点など非公開とされていますが、80%以上の正答率が合格ラインと見られ、未経験者や初心者にはなかなかハードルの高い資格となってきているのです。
CCNAの合格率はどれくらい?
CCNAの合格率についても、公式での発表はありません。
1998年からCCNAの日本語試験が始まり、当初は合格率が60%ほどと高めだったようです。ところが、現在では難易度がグンと上がり、30%程度までの低い合格率となっています。
そうは言っても、コツコツと丁寧に基本をマスターしていけば合格できない試験ではありません。
勉強時間の目安はレベルや勉強する環境などにもよりますが、独学で3~5ヶ月ほど、時間にして150時間~200時間ほどが目安。
未経験者、知識ゼロからのスタートであれば、さらに時間が必要となりますので、試験までの時間を有効に使えるよう、しっかりと計画的に準備することが大事ですね。
CCNAについて
ここで改めてCCNAとはどんな試験なのか、詳しく見ていきましょう。
CCNAとは
CCNAというのは、「Cisco Certified Network Associate」の略で、直訳すると「シスコ認定ネットワークアソシエイト」です。公式サイトでは「CCNA 認定の取得は、IT 業界でキャリアを築くための第一歩」と表現されています。
CCNAの資格試験に合格しているということは、ネットワーク技術の基礎となる部分を持っている証明となります。試験の難易度も高まっており、取得すれば「コツコツ前向きに努力をした」というアピール材料にもなるでしょう。
また、幅広く基礎部分を多角的にカバーした内容で、これらをしっかり学習することで効率よく、バランスよく学ぶことができるという自分自身へのメリットも大きいですね。
ネットワークの基礎を独学で学ぶといっても、あまりに範囲が広すぎて効率的に学習するのは非常に難しいもの。CCNAの受験を目指しながら、手際よくスキルを身につけていくのが賢い選択といえるでしょう。
CCNAの受験資格
シスコ認定資格のひとつであるCCNAには年齢制限があります。
- 13歳未満の未成年は親の同意があっても受験不可
- 13歳から17歳までの未成年は受験可能(保護者または法定後見人の同意が必要)
- 18歳以上は年齢制限はなし
となっています。
CCNAの試験範囲
CCNAの試験範囲は、
- ネットワークの基礎(20%)
- ネットワークアクセス(20%)
- IPコネクティビティ(25%)
- IPサービス(10%)
- セキュリティの基礎(15%)
- 自動化とプログラマビリティ(10%)
といった配分で、ネットワークの基礎部分を幅広く網羅した内容となっています。
回答の方式としては、
- 選択式
- ドラッグ&ドロップ方式
- キーボードを使用したコマンド入力式
といった方式が採用されており、120分の試験で100問ほど出題されます。
これらの試験で80%以上正解するには計画的、かつ効率的に勉強しないと難しいですよね。
シスコ技術者認定のレベル
CCNAはシスコ技術者認定のひとつ。こちらでは、シスコ技術者認定のすべての試験レベルも見てみましょう。
レベル | 認定試験 |
---|---|
Entry (エントリー) | CCT |
Associate (アソシエイト) | CCNA |
DevNet Associate | |
CyberOps Associate | |
Professional (プロフェッショナル) | CCNP Enterprise |
CCNP Collaboration | |
CCNP Data Center | |
CCNP Security | |
CCNP Service Provider | |
DevNet Professional | |
CyberOps Professional | |
Expert (エキスパート) | CCDE |
CCIE Enterprise Infrastructure | |
CCIE Enterprise Wireless | |
CCIE Collaboration | |
CCIE Data Center | |
CCIE Security | |
CCIE Service Provider | |
Architect (アーキテクト) | CCAr |
この一覧は難易度の低いレベルから順に表示してみました。
最初の一歩とも言えるエントリーレベルのCCT、その次がアソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、そして最高水準のアーキテクトまでレベルが5段階に分かれています。
そうです。そして、これらの資格の中でももっともよく知られているのがCCNAなんです。
CCNAとCCNPの違いは?
続いて、CCNAと、おなじくシスコ技術者認定のCCNPの違いについて見ていきましょう。CCNPはプロフェッショナルレベルで、CCNAより上位のレベルを目指す内容となっており、当然その価値も異なります。
実は、シスコ技術者認定では、2020年2月に認定プログラムの再設計ということで大幅な改定がありました。
その改定以前には、CCNAの資格を持っていることがCCNP受験の前提条件となっていたのですが、改定によりこの条件が撤廃されています。
つまり、CCNAに合格していなくても、次レベルのCCNPの試験にチャレンジすることも可能なのです。
そうなるとこのCCNAとCCNPの違いについても気になるところではないでしょうか。
- レベル
- 将来性
- 受験費用
- 試験
といった違いがあるので、それぞれ解説していきます。
CCNAとCCNPの違い【レベル】
先に解説しましたとおり、
- CCNAはアソシエイト
- CCNPはプロフェッショナル
とレベルが異なります。
CCNAはネットワークの基礎部分で未経験者や初心者でもトライしやすい内容であるのに対して、CCNPはより応用の進んだ奥深い知識や実務経験も求められる内容となっています。
CCNAとCCNPの違い【将来性】
CCNAとCCNPではレベルが異なり、当然レベルが高ければ高いほど就職や転職などにも有利になります。
CCNAも専門知識を持っているというアピールができますが、CCNPはさらなる上位技術者資格として認知されており、ネットワークエンジニア上級者であるという証拠としてより権威性のある資格です。
CCNAとCCNPの違い【受験費用】
受験費用は以下の通りです。
認定試験 | 受験料(税込) |
---|---|
CCNA | 36,960円 |
CCNP | 68,970円 |
CCNAとCCNPの違い【試験】
CCNPではCCNAよりその試験科目数も多くなります。
CCNA | 200-301 |
CCNP | コア試験 |
選択式のコンセントレーション試験 |
CCNAとCCNP レベルに合わせて明確な目標を設定しましょう!
「CCNA」はネットワークエンジニアの基礎を網羅した未経験者でも挑戦しやすい資格。
CCNAよりレベルが上の「CCNP」はより上級のネットワークエンジニアの知識や経験を問われるプロフェッショナルな資格。
CCNAは、改定のたびにより難関な資格となっていること、合格率が低いことなど、で不安もあるかもしれませんが、未経験者でも丁寧にひとつひとつ基本を勉強していけば合格可能です。
こうした難易度の高い資格だからこそ、未経験者ながら合格すれば大きなアピールとなるのです。
しっかりと目標を立て、エンジニアへの一歩ずつ前進していきましょう!