どうも、未経験からエンジニアに挑戦し、現在はフリーランスとして活動しているわかやまゆうやです。
皆様は組み込みエンジニアと言う職業についてご存知でしょうか?
身近にやっている人がいないので僕もあんまり理解していなかったのですが、最近未経験から組み込みエンジニアになるのがアツい!と言う話を現役の組み込みエンジニアの方に聞く事ができました!
「組み込みエンジニアってどんな仕事をするの?」 「未経験から組み込みエンジニアってどうやったらなれるの?」 「未経験から組み込みエンジニアになるためにはどんな勉強をしたら良いの?」 「組み込みエンジニアの働き方はどんな感じなの?」 「組み込みエンジニアのやりがいってなんなの?」 「組み込みエンジニアの今後の需要はどうなの?」
と、色々聞いてみましたので、未経験者の方にも分かりやすい様に説明していきますね!
組み込みエンジニアってどんな仕事をするの?
まず、組み込みエンジニアとは「家電製品や機器に組み込まれたコンピューターを制御するためのシステムを開発するエンジニア」と言う事になります。
よく分からないと思うので、詳しく説明していきますね!
今の世の中はシステムであふれています。
以下の様なものですね。
自動車
自動販売機
電車の自動改札
コンビニのレジ
複合機
家電全般
銀行ATM
などなど、多分毎日知らないうちに使っているものも多いでしょう。これらはプログラミングが施されたシステムで動作しています。
電車の自動改札でピッピして、コンビニのレジでピッピして、銀行のATMで画面をピッピしてと、日々みなさんが便利に過ごせる様なシステムですね!
これらのシステムを開発するのが組み込みエンジニアの仕事になります。
未経験から組み込みエンジニアってどうやったらなれるの?
組み込みエンジニアになる方法としては、主に以下の通り。
・大学を卒業して組み込みのソフトを開発している企業に就職する。 ・派遣として組み込みシステムの開発の現場に常駐で働く。
基本的にプログラミングに精通した情報系の人間が多いですが、基盤や回路に精通した電気・電子工学系の人間も多いです。
また、文系の人間はもちろんのこと、転職してエンジニアになった元営業マンの方も普通にいます!
どの様なキャリアを積んできた技術者でも、ハードウェア・ソフトウェアの両方に詳しい人間が重宝されます。
派遣などでも求人は多いので、興味があれば派遣に登録しておくのも手です。
未経験から組み込みエンジニアになるためにはどんな勉強をした方が良いの?
組み込みエンジニアの勉強としては、大きく分けて以下の2つ!
・プログラミングの勉強(C/C++/Javaなど)
・ハードウェアの勉強
プログラミングの勉強
言うまでもありませんが、システムを組み込むためにはプログラミングの勉強は必要です。その中でも、C、C++、Javaを使うプロジェクトが非常に多い!
・処理が高速。 ・細かい箇所までカスタマイズ出来る。 ・歴史の長い言語のため、動作が安定している。
と言う理由で組み込みの現場ではよく使われるので、これら3つの言語は是非とも押さえておきましょう。
ちなみにアセンブラを使うプロジェクトもあるみたいですが、最近は少なくなってきています。
前にも書いた通り、文系出身のエンジニアや元営業マンのエンジニアも普通に働いているので、思うほど敷居は高くない仕事かと!効率よくプログラミングの勉強をするならプログラミングスクールでの勉強をオススメします!
ハードウェアの勉強
プログラミングがソフトウェア側の勉強だとすると、回路図の読み取りなどのハードウェアの勉強が必要になる時もあります。
ドライバの開発などハードウェア寄りのシステム開発を担当する場合に現場で回路図を渡されて、
「この基盤のここにこの信号が来る様に開発して!」
なんて言われる事があったりもします。いきなりこんな事言われるとビックリしちゃいますよね!
「プログラミングが出来ればシステム開発はできるんじゃないの?」
と思うこともありますが、回路図の理解が必要になる場面も出てきます。組み込みエンジニアに求められることは結構多いです!
組み込みエンジニアの勉強に適したツール
組み込み系の開発に触れてみたいと思ったら、まずはRaspberry PIを購入して触ってみましょう!
組み込みエンジニアの開発の基本的な内容はこれで体験できますのでオススメ!
スポンサーリンク
組み込みエンジニアの働き方はどんな感じ?
組み込みエンジニアの働き方については、主にハードウェアが置いてある現場で仕事をする事が多いです。
ちょっと郊外にある大きなオフィスとか工場とか、そんなイメージ。
理由は以下の通り。
・ハードウェアが大きい製品が多い。 ・セキュリティ上の関係。
ハードウェアが大きい製品が多い。
システムを組み込む製品は大きいものが多いです。例を挙げると以下の通り。
- 冷蔵庫
- 複合機
- 自動改札
これらを移動するのにもコストが非常に掛かるし、大人数で製品開発に携わる事になるので、基本的には客先の大きなオフィスとか工場で仕事をする事になります。
セキュリティ上の関係。
セキュリティの関係上、外部に持ち出しできないと言うのもあります。ハードウェアごと外部に持ち出すと、機密保持が大変になりますからね!
製品の機密はソフトウェアだけの問題でなく、
- 形状
- 使用されている部品
- 特許申請を予定している機能など、
ハードウェアの機密事項も非常に多いです。そして、これらはソフトウェアと比べて機密を保持しにくい傾向にあります。事実、競合他社の製品を購入・分解して、部品の解析や他社のノウハウを吸収する研究を行う部署なんかも存在します!
セキュリテイ上、会社の敷居の中での仕事をせざるを得ない、と言うことになります。なので、正直リモートワークには不向きな働き方と言えるでしょう。リモートワーク希望なら、Web系のエンジニアになることをオススメします。
組み込みエンジニアのやり甲斐ってなんなの?
組み込みエンジニアのやり甲斐としては、ズバリ「開発に携わった製品が市場に出回る!」と言う所かと!
開発に携わった家電製品が、しばらくした後に家電量販店に並んだりするんですよね!
飽きるほど触った製品なので操作はもちろんの事、マニュアルに記載していない裏技の様な設定方法までわかっちゃったり!
「あぁ…。この製品のこの機能、自分が担当したなぁ…。」
と、家電量販店で密かに優越感に浸れたりします。開発に携わった製品が市場に出てお客さんに使ってもらえるのは嬉しいですよね!
組み込みエンジニアの今後の需要はどうなの?
組み込みエンジニアの今後の需要としては、これからも伸びる事が予想されます。理由は以下の通り。
・家電のIoT化が進んでいく。
・ドローンの需要が増える。
・自動車の自動運転の需要が増える。
家電のIoT化が進んでいく。
IoTとは「Internet of Things」の略で、「家電をインターネットに接続して、外出していても手元で家電を操作できる様にしよう!」と言う事ですね!
現在、家電のIoT化が進んでおり、スマートフォンからペットの様子をカメラで見たり、スマートフォンからの操作でペットの餌を与えたりする事が出来るんですよね!すごい!
これらの製品の開発には、組み込みエンジニアの技術が欠かせません。今後も組み込みエンジニアの需要は高まるものの、インターネットへの接続など、ネットワークエンジニアの様な知識や技術も求められるかもしれませんね。
ドローンの需要が増える。
近年、ドローンの需要が増えています。海外では、AmazonやUberがドローンを使って配送するサービスが実現出来るという情報も!近いうちにドローンが物を運んでくる時代が来るかもしれませんね!
ドローンの開発に関しても、組み込みエンジニアの技術が欠かせません。
「ドローン 組み込み」で検索すると、検索結果のトップの方にも求人のページが出てきます。企業も先を見て技術者を採用しようとしているのが見て取れますね!
自動車の自動運転の需要が増える。
自動車の自動運転。世界的に取り組みがなされている自動車業界の大きな流れですね!自動車の組込制御は非常に多いので、技術者の需要はうなぎのぼりです!
引用元:http://www.jasa.or.jp/TOP/offer/automotive/
ここに紹介されているだけでも、膨大な数の制御システムが!「自動車 自動運転 組み込み」で上位にヒットした求人情報を見ても、技術者の求人は非常に多い!
自動車の自動運転が、組み込みエンジニアについて最も需要や将来性のある案件かと!
まとめ
組み込みエンジニアについてまとめると、
・組み込みエンジニアは家電や機器に入ったシステムを制御するエンジニアの事。
・未経験から組み込みエンジニアになるには情報系/電気電子系の大卒が多いが、
文系や元営業のエンジニアも普通にいる。
・未経験から組み込みエンジニアになるためには、C、C++、Java、ハードウェアの勉強は
しておいた方が良い。オススメの教材はRaspberry pi。
・組み込みエンジニアは客先の現場で働く事が多い。
・組み込みエンジニアのやり甲斐は、開発に関わった製品が市場に出回る事。
・組み込みエンジニアの需要はIoT、ドローン、自動運転などで今後も伸び続ける。
「世の中の役に立つシステムを開発するエンジニアになりたい!」
と言う人がいたら、その気持ちを実感できる機会の多い働き方だと思います。この記事を読んで興味を持ってくれる人がいたら嬉しいですね!