みなさんこんばんは、わかやまゆうやです。
「経理や会計のことを勉強したいけど、なんだか内容が難しそう・・」
「どんな本を読んだらいいのかわからない・・」
こんなふうに感じたことはないでしょうか?
経理のことって、なぜか難しいとか、堅苦しい位置づけがされやすいんですよね。
僕もよく、「経理って難しそうだし、何をやっているのかよくわからない」って言われることが多いんです。
こう言われたときに、今まではどう答えたものか困っていたんですが、今回たまたま出会ったマンガが、経理の入門書として最適なものだったので、これからは答えるのにこの本を貸すだけで済んじゃいそう。
最近買った経理マンガが超深い。
「僕たちが欲深いからこそ、それを満たす技術や能力が発展してきた。欲を持つことは悪いことなんかじゃない。欲を満たす手段に善悪があるだけだ」
女騎士、経理になる2より。— わかやまゆうや (@shaining224) 2017年2月18日
その名も「女騎士、経理になる。」
『女騎士、経理になる。』はこんな感じのマンガです。 pic.twitter.com/Fv70xkHMqi
— Rootport◆2/24女騎士④巻発売 (@rootport) 2016年10月1日
今日はこのマンガの紹介をしようと思います。
「女騎士、経理になる。」の概要
このマンガは、Rootport氏(@rootport)がツイッターで勇者と剣の国に経理の概念を持ち込んだらどうなるか?のコンセプトのもと、短文で投稿していた「ネタ」の数々が集まって、マンガに書き下ろされてできたものです。
勇者「くそっ!全滅したら所持金が半分になった!なぜだ?」
役人「相続税です」
勇者「相続税」
役人「納税者が死亡した場合、相続人は相続や遺贈によって取得した財産に対して課税されます。この世界では『本人による相続』が認められています」
勇者「本人による相続」— Rootport◆2/24女騎士④巻発売 (@rootport) 2015年7月11日
勇者「ギルド長さま!魔物を討伐しました!」
ギルド長「ご苦労だった。報酬の10,000を払おう」
勇者「ありがとうございます!…って、8,979しかありませんが?」
ギルド長「すまんのう、源泉徴収だ」
勇者「源泉徴収」
ギルド長「取り戻したければ確定申告して」
勇者「確定申告」— Rootport◆2/24女騎士④巻発売 (@rootport) 2015年7月10日
こんな感じですな。
現実の世界であり得る経理のおはなしを、ファンタジーな勇者と剣のくにでやったらどうなるか?っていうフィクションですね。
正統派の悪者退治と、経理の知識がコラボレーション!
ストーリー自体は、義理と人情に厚い主人公が悪者をこらしめて、一般市民に手をさしのべながら成長していく正統派ストーリー。
でも、そこの経理の知識が世の中を救う力の一つになっていくところが他のマンガとの一番の違い。
黒エルフ「言ったでしょう、全力を尽くすって。正しい帳簿さえあれば、あたしは世界だって救ってみせる」
— Rootport◆2/24女騎士④巻発売 (@rootport) 2015年7月17日
これは、主人公の女騎士が銀行の債権回収の任務を行っているとき、経営不振におちいっていた肉屋を、仲間の黒エルフが経営再建に経理の知識を使って見事に経営を立て直し、肉屋を救っただけでなく、銀行の債権回収にも成功したあとに発したセリフ。
主人公の女騎士は、読んでいる限りかなりの剣の腕前の持ち主だけど、この物語はその腕で事件が解決することはない。
仲間の知恵を借りながら、初めは全く理解できなかった経理の知識を武器に、世の中の悪と戦っていくストーリーなのです。
「女騎士、経理になる。」が経理入門書としてオススメな理由
マンガで読みやすく、わかりやすい!
やっぱり、マンガって非常に読みやすいんですよね。
経理の帳簿や、複式簿記のことって、言葉にして説明するとすごく堅苦しくなっちゃう。
例えば文字にして複式簿記を説明するとこうなる。
複式簿記の大原則
複式簿記では資産、負債、費用、収益、純資産が増減することを取引と定義し、毎日の取引を左右に仕訳をしていきます。左右のに記載される金額は常に同じですので、取引ごとに何の勘定科目で記入をすればよいのかを考えていきます。例えば、8万円のコンピュータを購入すると、備品という資産が増えたので左借方に備品8万円と記入し、現金が減ったので(すなわち負債が増えたので)貸方に現金8万円と記入する、これが複式簿記の書き方です。
MFクラウドより引用
あたま痛くなってきますよね。
一方マンガではこんな感じ。
黒エルフ「複式簿記とは、ひとことで言えば『借方と貸方を並べて書くこと』よ。おこづかい帳のように一列に入出金を記載するのを『単式簿記』と呼ぶのに対して、二列に並べるから『複式』なの」
黒エルフ「たとえば肉が売れたときは、こんな感じね」 pic.twitter.com/2nldFmNDBl— Rootport◆2/24女騎士④巻発売 (@rootport) 2015年7月14日
黒エルフ「複式簿記でとくに重要なのは、『借方と貸方の金額を一致させる』ことよ。これは絶対に冒すことのできない鉄のおきてよ」
女騎士「ダンジョンに潜るときは回復手段を用意しておくのが冒険者のおきてだ。それと同じだな」
兄「おきてを破るとどうなるの?」
女騎士・黒エルフ「「死ぬ」」— Rootport◆2/24女騎士④巻発売 (@rootport) 2015年7月14日
Rootport氏の説明の分かりやすさや、図のあるなしもあると思いますが、マンガのほうが断然読みやすいですよね!
実務的な内容だけじゃない!
普通、経理の参考書などを読んでみると、経理の実務的な内容がほとんどなんですよね。
「女騎士、経理になる。」には、「女騎士でも屈しない会計講座」という解説ページが章ごとに用意されています。
ここのクオリティが半端ない!
複式簿記の成り立ちや、銀行がいつから銀行としての役割を果たしてきたのかなど、歴史的な流れや経理の理論的な部分にも触れているんです。
江戸時代の日本人は原始的な複式簿記を独自に発明して、漢数字で管理していたわけだ。たぶん「処理に困る取引」もいっぱいあったと思う。そこに西洋式の複式簿記が持ち込まれたのだから「あっ、こっちのが便利じゃん!」ってすぐに移行できたんだろうな。
— Rootport◆2/24女騎士④巻発売 (@rootport) 2015年7月9日
内容のわりに安い!
普通の参考書とか買うと、1冊で2,000円以上はするもんですが、「女騎士、経理になる。」は1冊たったの680円。
電子書籍で読む人なら600円で済みます。
経理に関わっている人すべてにオススメできるマンガ
経理をやっている人も、これから学んでいこうとしている人も、個人事業主で自分で確定申告をする人も、一度は「経理って難しい」ってイメージを持ったことがあるかと思います。
たしかに、教科書やら参考書を見てしまうとそんなふうに思っちゃうのもうなづける。
だからこそ、一度このマンガを読んでみて経理のイメージをぶっ壊してみてほしい。
「女騎士、経理になる。」には、原作を作られたRootport氏の「多くの人に経理をできる限りわかりやすく伝えたい」って思いがものすごく込められているんです。
分かりやすく単純にしすぎると、薄っぺらい内容になってしまうし、複雑に内容にしてしまうと、初心者の人に敬遠されてしまう。
「女騎士、経理になる。」は、内容は初心者から経験者まで満足できるものが入っており、それなのにマンガでストーリー性があって読みやすい。
それでいて経理の裏側の知識も学べて、お買い得。
文句なしに、誰にでもオススメできる経理の入門書としてピカイチです!
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