どうも、AWSエンジニアのわかやまゆうやです。
僕は現在、フリーランスとして活動していますが、未経験からエンジニアにチャレンジした当初は派遣というスタンスでキャリアを積んでいました。
その前は経理で正社員、年数が経てば管理者ポジションも用意されている環境だったので、辞めた時は結構いろいろ周りから言われたもんです。
「派遣でエンジニアなんて、正社員より安定しないしブラックじゃないの?」
とか
「わざわざ給与の下がる派遣なんかならなくてもいいんじゃない?」
とか
「いつ仕事がなくなるかも分からないのに、派遣エンジニアなんて辞めときなさい!」
などなど、ありがた~いアドバイスをたくさんいただきました。
ですが、こんなことを言うのはその人が派遣という仕事の実態を全然知らないからだと思います。
2年間、2つの現場で派遣エンジニアとしてスキルアップしてきた僕から言うと、
と心から思ってます。
それくらい派遣エンジニアに対するイメージと、実態は異なっているということ。
今日は、現在派遣エンジニアという働き方に興味を持っている方に対して、
- 派遣エンジニアの働き方の実態とは?
- 派遣エンジニアをやることで本当にスキルアップにつながるのか?
- 派遣エンジニアの待遇や働きやすさは?
- 派遣エンジニアの将来性について
といった視点について語っていこうと思います!
実態① 派遣エンジニアはどんな感じで働いてるの?
ではまずは派遣エンジニアという働き方の実態について説明していきましょう!
ここでは一例として、僕の派遣時代の1日の流れを紹介します。
09:00 業務開始
12:00 昼休憩
13:00 業務再開
18:00 退勤
見ていただくと分かりますが、かなりデフォルト通りな働き方となっています。
これは選ぶ案件によるので一概に言えないのですが、残業や休日出勤、夜勤は基本なし。
僕の案件では私服NGでしたが、OKなところもあるようです。
大まかな働き方については派遣も正社員も同じなんですよね。
昼休憩は普通にがっつり1時間もらえていましたよ。
正社員の社員が任務に追われて昼休憩を削って仕事をしているのを尻目にして、休むところはしっかり休みました。
正社員だとなんだかんだ会社の風習や暗黙の了解に従わないといけないみたいな流れあるじゃないですか?
僕はあの時間がすごく嫌いだったんです。
正社員のとき、始業の30分前には会社に来て掃除を全員でするみたいな暗黙の了解みたいな風習があったんだけど、今なって思うともちろん残業代も出てないし、積み重ねたら1年で120時間もボランティアしてたのかと気付いてなんだか悲しい気持ちになった。
— わかやまゆうや (@shaining224) August 17, 2019
エンジニアでこれからスキルアップしていったり、副業で収入をあげていきたいと思う身からすると、こういった時間って正直無駄なんですよね。
こうした無駄な時間をなくして働けるのは派遣エンジニアの大きなメリットです。
派遣エンジニアのメリットについてはこちらの記事で詳しく解説してますのでどうぞ!
実態② 派遣エンジニアをやることでスキルアップにつながるの?
では続いて派遣エンジニアをやることでちゃんとスキルアップできるのかという問題について。
という声はよく聞きますが、実態はどうなんでしょうか。
たしかに派遣エンジニアと正社員だと任せてもらえる仕事の範囲に差が出てきます。
とくに責任の伴うような仕事(リーダー職、お金が絡むことなど)については、いつ辞めてしまうか分からない派遣の人より正社員に任せやすくなるでしょう。
実際、僕も2年間派遣エンジニアとして働いてきましたが、正直こうした責任感の強く出る仕事に関しては任せてもらえることはなかったです。
ですが、これに関しては派遣でも信頼関係や実力が伴ってくれば任せてもらえる機会はもちろんあります。
そのハードルが正社員より高いのは間違いないですが。。
肝心のスキルアップに関してですが、集中して業務に向き合えるので十分スキルアップはできます!
むしろ、正社員と違って無駄な業務(資料の作成や会議への参加)が少ない分、成長スピードはより早く到達できるのではないかなーと。
責任ある仕事でなくとも、エンジニアとしてのスキルは磨けるので、存分にスキルアップできますよ。
プロジェクトリーダーなど責任者を目指したい人には不向きかもしれませんが、スキルで生きていくエンジニアを目指す分には何の不都合もありません。
実態③ 派遣エンジニアの待遇や働きやすさについて
では続いて派遣エンジニアの待遇や働きやすさの面ではどうなのでしょうか。
まだ正社員という働き方が当たり前だった時代では、派遣は給料が安いとか、派遣切りと言って突然契約解除になるといった悪いイメージがありました。
ですが非正規雇用が当たり前となった現在では、派遣は正社員と比べても遜色ないほど安心して働けるようになっていると僕は感じます。
まず待遇ですが、未経験から派遣エンジニアに転職した1年目で時給1500円。
1年ほどスキルアップしたあとの別の案件では時給2100円。
未経験でも派遣エンジニアならば、得られる待遇としてはかなりいい方だと思います。
1500円×1日8時間×1カ月20日で考えても、24万の給与ですからね。
そして派遣企業はブラックではないので、残業したら通常時給の25%増しでもらえちゃいます。
ボーナスがないのは痛いですが、普通の大人が生きていく分には十分でしょう。
また、派遣というシステム上契約を更新しないということはもちろんあり得るのですが、基本的に派遣は3カ月ごとの契約更新となっています。
その契約を解消するうえで必要となるのが、最低でも1カ月前での通知。
つまり、もしも4~6月で契約を解除したい!と派遣先が考えたとしたら、僕たち派遣労働者に5月末までには伝えておかなければなりません。
そこから1カ月期間があるので、次の職場探しの時間が取れるわけです。
と思うかもしれませんが、今の時代派遣エンジニアの案件はかなり潤沢に用意されています。
派遣エージェントも複数の種類があるので、それぞれに登録して探してもらったら案外すぐに見つかるものですよ。
派遣エンジニアの福利厚生の実態について
派遣だからといって福利厚生が疎かというわけでも当然ありません。
健康保険や社会保険はもちろん、有給についても正社員同様用意されています。
なんなら正社員よりも楽に取れる印象でした。笑
通勤代は基本出ないことが多いのですが、僕がよく使っていたパーソルクロステクノロジー
資格を取る際も、合格したら補助金としていくらか支給してもらえますよ。
僕もLPICという資格を取るときに利用させてもらって、2万円ほど試験費用に充てることができました。
実態④ 派遣エンジニアの将来性はどんな感じなの?
最後に派遣エンジニアの将来性について実態を語っていきます。
派遣エンジニア自体の将来性はまず明るいと思われます。
理由はITエンジニアの需要と供給のバランスが今のところ完全に崩れているから。
エンジニアを求める企業が多いにも関わらず、実際にスキルを持ち合わせている人が少なくて、バランスが取れていないんです。
そのことが先ほど述べた時給の高さにつながっているのが現在の実態。
国もプログラミングの教育義務化などでなんとかしようとしていますが、エンジニア以外の職業ですら人不足となっている売り手市場が今の現状なので、将来性も明るいでしょう。
ただし、派遣エンジニアの将来性が明るいからと言って、これから先ずっとそのままのマインドで派遣をやってればいいのかというとそうではありません。
その理由は単価面。
派遣エンジニアの単価で見ると、どれだけ頑張っても時給4000円くらいが限度かと思います。
スキルがめちゃくちゃ高くてもそのあたりなので、費用対効果があまりよくないんですよね。
なので、派遣エンジニアでスキルアップできたなら、頃合いを見計らってフリーランスに転身するのがいいでしょう。
さいごに 派遣エンジニアの実態はイメージよりよっぽどいいぞ!
以上、派遣エンジニアを経験してきた身から伝えられる派遣エンジニアの実態でした。
派遣エンジニアという働き方を知らない人からしたら、予想以上にいい実態だったのではないかと思います。
普通に新卒で働くより、よっぽどいい単価でお金もらえちゃいますしね。
そのうえでスキルアップや福利厚生、働きやすさ、将来性に関しても想像以上の実態があることが分かってもらえたのではないでしょうか。
特に派遣エンジニアのいいところは、経験が浅い段階でも十分な単価をもらえつつ、スキルアップに直結する仕事ができ、自分に合った案件だけをチョイスできる点にあります。
みなさんも僕がやってきたように、最初の数年間を派遣エンジニアという道でレベルアップし、その後フリーランスとなってガンガン稼ぐ選択肢を取ってもらえたら、と思っているのでぜひ!